こんにちは。
「実りの秋」となりました。
東京に住んでいると
食物=スーパーで”買うもの” と思いがちですが
少し前は、東京でも、
一般の家の庭先に、柿やみかんが実り、
お金を出して買うのではなく、
自然の恵みとして、その恩恵にあずかっているご家庭がありました。
「原発事故前は、毎年、庭の柿を収穫して
家族で食べたり、プレゼントしたりしていたのですが、
昨年からやっていません。 本当に悲しい限りです。
実際、どのくらい汚染されているのか?
ずっと気になっておりました。」
これは、今回、
ご自宅の「庭の柿」の測定をお申込みされた方からの
メールです。
そしてこれが、
柿の木のお写真です。
「桃栗3年、柿8年」といいますが、
この柿の木の立派さから察するに
かなりの年数を経たもののようです。
そして今回は、柿の木が植えてある
「土壌」も一緒にお送りいただき、
まずは、土の方から測定してみることにしました。
さて結果は・・
Cs-134= 97bq/kg (±7.23)
Cs-137= 153Bq/kg (±8.12)
合計 250 Bq/kg でした。
決して低くない数値です。
そしてその土壌で育っている
柿の木の実の数値は・・
(※柿の実はヘタも種もとらず、丸ごと測定しました)
Cs-134= 0.57bq/kg (±0.12)
Cs-137= 1.37Bq/kg (±0.15)
合計 1.94Bq/kg でした。
250Bq/kgもある土壌に対して、
そこで育つ柿の実は約2Bq/kg。
予想より、セシウム含有量は少ない結果となりましたが、
微量とは言え、
やはり、汚染はされていました。
放射能汚染は、
庭の片隅で、家族のように一緒に成長してきた
柿の木を汚してしまいました。
そして、毎年楽しみにしていた
このご家族の風習まで破壊してしまったことを思うと、
どうにもやるせない思いです。。。