2023年8月24日から、東京電力福島第一原発にたまる処理水を太平洋に放出する作業が開始されましたので、2023年12月に海水を採取し、セシウム137の濃度について、7月以前の海水と比較をしました。
※いずれもゲルマニウム半導体検出器(GCD-70200)にて259,200秒測定
水道水や海水を測定するためには、非常に低い検出限界値を求められます。水道水もNDではありません。3.11前の水道水は全国平均で0.04mBq/kgでした(日本分析センター:平成20年度分析分)。海水は、原子力施設周辺環境放射線モニタリング調査によれば、どの場所(福島以外)でも、おおよそ1~3mBq/kg の測定結果がでています。
当測定所では、原子力資料情報室の協力を得て、AMP法という濃縮方法を採用しています。リンモリブデン酸アンモニウムという薬品を使い、40L~50Lの検体を三日ほどかけて濃縮します。それをゲルマニウム半導体検出器で長時間測定します。
詳細(写真つき)はこちらをご覧ください。水道水の例です。→ https://cnic.jp/7799
身の回りの飲み水(湧水・井戸水など含む)や各地域の海水などの測定をいたします。検体の量、料金などはご相談ください。