粉ミルクに引き続き、12社の牛乳を測定し、測定結果の比較表を掲載いたしましたのでご覧ください。

やはり西のメーカーのものはNDが並ぶ傾向が見てとれます。

みなさんも、つい目がいってしまうのではないかと思いますが、その「小岩井農場3.7牛乳」のメーカーである小岩井乳業の品質保証部の方にお話を伺いました。

「小岩井農場3.7牛乳」は小岩井乳業が岩手県の酪農家に限って原乳を集めて作っている牛乳で、その酪農家さんとのつながりの歴史は20年以上前にさかのぼるとのことでした。

岩手県の測定結果も参考にしつつ、自社でもゲルマによる測定で原乳をチェック。また飼料の50%を占める牧草も酪農家自らが測定し、国の基準以下を保っているのが功を奏して、現在は厚労省の牛乳の基準である50Bqの50分の1(=1Bq)で測定結果を安定させることができているとのお話でした。

(ちなみに牛・馬用飼料における国の基準は100Bqです)http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/tikusui/120203.html

飼料の中の牧草の割合を落とさないのは乳脂肪率や味をおとさないためだそうです。

メーカーと原乳生産者の間で顔の見える関係、牧草地を実際に把握できる関係であればこその結果であると自負されていました。

確かに他のメーカーに伺うと東京工場では、その時々でなんと一都一道八県から原乳を集めているとのことですので、岩手県以外の原乳を使わないというのはメーカーの強い意志に支えられて実現していることなのかもしれません。

しかしながらメーカーや酪農家のご努力を聞けばなおのこと、一度ふりそそいた放射能のなんと消しがたいものか、あらためて苦々しく思います。

思春期の男の子なら 毎日1Lに近い牛乳を飲んでしまう子も珍しくはないのですから。